GUST NOTCH? DIARY

変身

目覚めると病室のベッドに横たわっていたジュン。聞けば4ヶ月も昏睡状態にあったらしい。事件に巻き込まれ、弾丸が右脳を貫通し、脳移植を行ったのだ。奇跡的に意識が戻り退院した彼だったが、恋人のメグといても何か以前と違う。なぜかイラツキがちで、落ち着かないのだ。実は、移植した脳の持ち主の意識が彼の意識よりも大きくなりつつあったのだ。
東野圭吾の原作を映画化。「変身」っていうとカフカの方を思い出しますけど。で、東野圭吾の方は未読。実は数えるくらいしか読んでない。「秘密」は読んだ。
多分、ミステリとしてのキモの部分は早い段階で予想できた。東野圭吾のうまいところは恋愛小説としてもけっこうイケてるところかな。個人的には「◯◯が◯◯を殺した」の本格ものが好きだけど。
映画としては玉木宏の演技が結構良かった。二人の人間を演じわけるというか、目や表情でも演技するというか。見慣れているはずの蒼井優よりもうまく感じた。
ただ、映画としてはどうかというと、わざわざ映画にするほどの出来ではなかったと思いましたね。むしろ、二時間ドラマにしたほうがよかったんじゃないかなぁ。製作に日販や講談社が入っているところに、なにか出版業界の政治的なものを感じたりもするのですが。でも今度できた「シアターN」での上映ではないんだよなぁ。
映画生活」の公式サイトへのURLがカフカの「変身」になっちゃってるんだけど、誰か編集できる人、直してあげて下さい。私は登録してないんで。