GUST NOTCH? DIARY

ナスカ・砂の王国―地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯 / 楠田枝里子 (ISBN:4167455072)

初めてナスカの地上絵のことを知ったのはいつだったろうか?多分、学研まんがのひみつシリーズ「古代遺跡のひみつ」かなんかだったと思う。マリア・ライヘのことも、ナスカを研究している女性研究者がいるということは聞いたことがあった。確か初めて聞いたときは「マリア・ライヒ」だったような気がする。彼女の訃報をasahi.comで見たのは覚えている。
しかし、楠田枝里子がこんなに地上絵に、そしてマリア・ライヘという人物に入れ込んでいたとは知らなかった。しかもこの本がでたのは15年も前。まだマリア・ライヒも存命中だ。高校生くらいの時に楠田枝里子が書いた別の本を読んで、「ああ、本当に理系の人なんだ」と思ったのだが、どちらかといえば、「なるほど・ザ・ワールド」や「世界まる見え」の司会のイメージが強かった。
公式ページがあった。

この本は楠田枝里子がマリア・ライヘの生い立ちを追いかける過程を綴ったものだが、伝記でもなく、エッセイでもない。一番近いのは旅行記かもしれない。なんだか自分も追体験しているみたいで読み易い。
地上絵って意外と小さいものもあるんだ。線の幅15センチで学校の校庭に書いたくらいのものがあるかと思えば、数キロにわたるものまである。本当に謎だ。