世界有数のエッシャーコレクションを個人で購入することになった、甲賀正治という人物に焦点をあてた、彼とその周辺におけるエッシャーにまつわる話である。
「甲賀コレクション」というのがあるのを意識したのは、この中にもちょこっとだけ出てくる「INFINITE ESCHER(asin:B000064PNT)」を見た時だったと思う。しかし、それがそれほど由緒のあるコレクションであるとは、この本を読むまで知らなかった。現在は海外のコレクターに渡ってしまっているということだが、このようなコレクションが日本にあったというのは素晴しいことだと思うのと同時に、それを直接目にする機会がなかったのが残念だ。
今回の「スーパーエッシャー展」は甲賀コレクションを上回る、ハーグ市美術館コレクション。これを逃しては後悔するぞ。
