- 1000 yen @ 109シネマズ川崎7, M-19, 19:25
やっと見てきました。まだまだ混んでるみたい。そこそこ大きなスクリーンでやってるうちにと思って行ってきました。
「未来少年コナン」や「カリオストロの城」を思わせる、いかにも宮崎駿な動きは流石といったところ。CGなしだそうですが、それを知った上でみてると、冒頭のクラゲのシーンから見せてくれました。
しかし、ストーリーの方はというと、要は「人魚姫」の亜流なんだろうがイマイチ主張がわからん。最初、汚すぎる海底を強調しているので、「ナウシカ」のような何かそっち方面で展開するのかと思ったらしなかった。作品全体を一貫したテーマのようなものは見つけられない。主人公であるはずのポニョの視線でみた場合は「強い意志があれば願いは叶う」的なもの。宗介視点でみた場合は、差別や偏見はしない素直な子みたいな。親たちから見ると「可愛い子には旅をさせよ」って感じ。
「トトロ」の場合、河童や座敷童子の延長としての架空の生き物として受け入れられるものだったが、今回の場合は「変身」とか「魔法」のようなものが絡んできてしまうせいで、別世界でのファンタジーになってしまっているのが私的には共感できないというか入り込めない。思えば「ハウル」もそうだった。でも「魔女の宅急便」は大丈夫なんだよな。あれはキキの成長物語として見るからなのか。
耳につく主題歌と、離れ目ほのぼの系のキャラの勝利か。
この宗介くん、ポンポン船で遊んでるし、モールス信号はできるし、なかなかやるな。この影響で「大人の科学マガジン Vol.01 ( ポンポン船 )([asin:4056030065])」の売り上げでも伸びてるかと思ったのだけど・・・順位を見るとそれほどでもなさそうだな。多分、ポニョ仕様の同じデザインのがでたりしたらそれは売れちゃうんだろう。いや、最近のガキはこんなので遊ぶ場所もないし、危ないとか言って遊ばせてもくれないんだろう。
このエンディングのスタッフロールは斬新だ。完全50音順で肩書きなし。もしかしたらあのアイコンは何か意味があったのか?短いのもまたよし。