大学の部活のOB会の会報が届いた。これには会費と補助金を送るための振込み用紙が入ってくる。その振込み用紙に、個々の会員の名前が印刷されているではないか。素晴らしい!
現役の頃に、私もこの会報を作る担当をしていたのだが、当時からこの振込み用紙に口座番号と会員の名前を印刷して送付したいと考えていたのだった。
というのも、OBの数は相当数いるが、いわゆる会費未払いという人が結構な数いたりするのである。補助金も、多く入れてくれる人はいつも同じ人。送ってくれる人はこちらが何もしなくても元々送ってくれる人なのである。こうなると、普段送ってくれない人に行動してくれるようにするしかない。
そこで考えたのが、振込み用紙に振込み依頼人の住所氏名まで印刷して送付するということだった。一応、名簿の電子化は済んでいたので必要なデータはあったのだが、問題は印刷時の位置ズレだった。振込み用紙のフォーマットは決まっていて、貯金事務センターに行くと冊子で貰える。これをばらしてプリンタにセットして……と簡単に考えていたのだけど、当時はWordすら持ってなかったので、簡単な印刷ソフトしか使えなかったためうまく位置あわせができなかったのである。さらには、番号部分はOCRBフォントにしたいところ。なので今度はTeXで作って研究室のプリンタで……と考えたのだが、そうすると今度は振込み用紙がうまくセットできない。そんなわけで、当時は断念したのだった。
それが、今回の用紙では実現されていたのである。担当者、偉いぞ!