GUST NOTCH? DIARY

アラン・ケイ (Ascii books) / 鶴岡雄二 / Alan Curtis Kay (asin:4756101070)

アラン・ケイ (Ascii books)
会社の本。
現在の技術やコストなどによる制限にとらわれず、将来を見据えたビジョンが大事だということを再認識させられる。
そして、サザーランド - アラン・ケイ - スティーブ・ジョブズ というつながりがあるんだな。途中からはネグロポンテジム・クラークにもつながる。

人間の深奥の欲求にこたえる"増幅装置"−−ある人間をきわだたせるものをつくれば、値段が先行品の10倍の範囲に収まっているかぎりは、たとえそれが焼きなおしであっても、かならず成功する。

未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ。

アルトが持っていた革新性は、個々の技術にあるのではなく、アラン・ケイが持っていたメディア観で統一されていたということである。つまり、技術の寄せ集めではなく、一つのビジョンを姿にしようとしたところである。

このプロジェクト(※Vivarium(1986))から得られた知見をもとに、ケイは、未来のメディアのイメージを映像化している。そのマシンには、スイッチもキーボードもついていない。それは、ディスプレイ以外には何もない板状のものである。手の動きを察知し、電源が入り、利用者の手の動きに従ってウィンドウが開き、情報が提示される。全て手と指で操作され、たとえば、文字の移動は文字をつまみ、必要なところへそのまま持っていき、指を離すだけである。