GUST NOTCH? DIARY

アーティスト / The Artist

1920年代、サイレント映画の全盛期、ジョージ・バレンティンは花形スターだった。女優志望だったぺピーは、彼との出会いが縁で映画に出演することができ、徐々に役をつかんでいっていた。時代はサイレントからトーキーに移りつつあったが、ジョージはサイレントにこだわり続けた。一方、ぺピーは大人気女優として主役をつとめるようになっていく。ジョージの作った映画はヒットせず、破産寸前。世間は次第に彼のことを過去の人にしてしまった。
これをサイレント映画というのはちょっと抵抗があるな。サイレント仕立てだけど。いちおう、スタンダードサイズだし、フレームレートも昔のものに合わせて下げているらしい。
アカデミー賞は納得の作品です。普通に白黒にしただけじゃ、こうはならない。ちゃんとサイレントならではの演技をしている。題材もいいよね。サイレントからトーキーに移る話なのにサイレント仕立て。
「ハリウッドランド不動産」という字幕もいいですね。当時は出来て間もないころ。
ラストは、ジョージにとっての新しい世界を表そうとしているんだろうけど、そのまま通しても良かったんじゃないかな。