会社の本。
幅広い技術をカバーしているけど、それらの分量の配分はイマイチ。特に最初の方だけ妙に詳しく試作とかまでやってるのがちょっと浮いてる。最後の大口氏による歴史の部分を元に構成した本があってもいいかも。
- また、海外での海賊版の横行にも手を焼いていたハリウッドでは、何とかこの問題からの脱却をはかろうとしていたのである。そこで採用されたのが、映画の3D(立体)映画化である。立体映画であれば、特別のプロジェクタ、表示装置、スクリーン、メガネなどが必要となり、単なるコピーだけでは立体視をして干渉することができないため、立体視の醍醐味を味わうためには設備の整った映画館に行かなければならず、結果として、その単なる複製を見る場合は左右の重なった映像を見ることになり、複製の防止になると考えられた。
- 片眼でも、立体視を行うことができる。先に、眼が2つあるのは片眼が失われても片方が補うことができるためであると述べたが、眼は体が止まっていても常に微動している。この結果、網膜に映る像は常に変化をしており、その差分を脳では両眼視差と同じように認識して奥行き情報をとらえている。また、相対的に動くものがあればすべて運動視差としてとらえることができ、立体視が可能となってくる。