GUST NOTCH? DIARY

家庭の科学 (新潮文庫) / 三枝小夜子 / Peter J. Bentley (asin:4102184813)

「とあるツイてない男の散々な一日」を例に身近な科学を取り上げている。

  • 刑事が容疑者の有罪や無罪を裏づける証拠を広く集めるように、科学者はある仮説を支持したり論破したりするための証拠を集める。仮説を支持する証拠が多いほど、それが真実である可能性は高くなる。しかし、仮説を支持する十分な証拠が得られなかった場合には、その仮説を変更し、更新し、改良して、再び検証を始めなければならない。
  • 墨のことを英語で「Indian inkp」、直訳すると「インドのインク」というが、墨は中国で生まれた。
  • ほかに手の施しようがないという状況になったら、ハードディスクドライブをはずし、冷凍用ポリ袋の中に入れて、三〇分ほど冷凍庫に入れておくと、数分間だけドライブを蘇生することが出来るかもしれない。低温により内部の部品が収縮し、ベアリングとつかえたヘッドを引き離すことが出来るからだ。ハンマーでちょっと叩いてみたら、つかえていたヘッドがはずれて、短時間だけアクセスできたという人もいる。
  • 専門用語では「偏心性運動により誘発される筋損傷」という。
  • 各種のトウガラシの辛さの程度は、アメリカ人科学者ウィルバー・スコヴィルが一九一二年に発明したスコヴィル値によって表現される。これは、トウガラシのエキスをどこまで薄めると被験者が辛さを感じなくなるかを調べ、必要とされる希釈の程度を辛さの程度と見なすものである。