GUST NOTCH? DIARY

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 / The Imitation Game

1939年、イギリスはドイツとの戦争に突入した。数学者アラン・チューリングは、ドイツの暗号エニグマの解読のために軍に協力を申し出る。軍が集めた6人で解読を始めるが、チューリングは他のメンバーに協力することなく、解読のための機械を開発し始める。
情報科学系の人だったらアラン・チューリングのことを知らないのは問題アリだと思うし、彼の人と成りに興味を持った人なら、ここで「秘密」とされていることや不遇な生涯だったことも知っているはず。
イミテーション・ゲーム」ってのはいわゆる「チューリング・テスト」のこと。
いやー、やっぱりエニグマ解読の鍵に気づいてから実際に解読できるところの流れは、胸アツです。
暗号の解読に成功したことを相手に知られてはいけないというのは、大きなジレンマのひとつで、真珠湾攻撃のときに日本軍の使っていたパープル暗号は既に解読されていて、それにもかかわらずルーズベルト大統領は真珠湾を攻撃させた、という説にもつながります。
アラン・チューリングのことに興味がある方は映画の原作としても挙げられているアンドリュー・ホッジスによる伝記([asin:4326750537])が、暗号について興味のある方はサンモン・シンの「暗号解読([asin:410215972X],[asin:4102159738])」がおすすめです。
計算可能性の理論に興味がある方は、本気でやるならペゾルドによる原著の解説([asin:4822283720])がベスト。入門としてならブルーバックス([asin:4062578514])あたりでしょうか。