GUST NOTCH? DIARY

ファインマンさん 最後の授業 (ちくま学芸文庫 ム 6-2) / 安平文子 / レナード・ムロディナウ (asin:4480096906)

著書の人って「ホーキング宇宙を語る」とか、こないだ買ったユークリッドの窓: 平行線から超空間にいたる幾何学の物語(asin:4480096450)」とかの人か。

  • 本書には、1981年の冬に始まった、わたしのカルテクでの一年目の様子が書かれている。この世の中で自分の居場所をどう見つけたらいいのか、ともかく若い物理学者と、この若者に知恵を貸す、老境を迎え、死を目前にした著名な物理学者との物語でありながら、同時にこれはリチャード・ファインマンの晩年の物語でもあり、ノーベル賞受賞者の同僚マレー・ゲルマンとの確執にも触れている。
  • 最初に心を開こうとした相手は、わたしと同じような研究員で、スティーブン・ウォルフラムという男だった。
  • 何年か後には、ウォルフラムの名をよく目にするようになった。ソフトウェア会社を設立して大成功を収め、得意の理論を薦めた結果生まれた、セル・オートマトンについての有名な本を出版したのだ。
  • 何でも、その女性はマイクロソフトとかいう小さなソフトウェア会社に勤めていて、そこでレイの仕事も見つけてくれそうだ、というのだ。