GUST NOTCH? DIARY

[リミット] / Buried

2006年、イラクで民間輸送トラックの運転手をしていたポールは、気が付くと狭い棺桶のような木箱の中に、猿ぐつわをされ両手を縛られて閉じ込められていた。地中に埋められているらしく、蓋はびくともしない。あるのは、ポケットに入っていたライターとペン、そして犯人(?)が残していった携帯電話。携帯電話で外に助けを求めるのだが……。
シーンは地中の箱の中のみ、実際にカメラの前で演じる人物は閉じ込められている主人公のみという、ものすごい限定シチュエーション。「CUBE」よりも狭い。
にもかかわらず、95分ずっと目を離せない作りというのが素晴らしい。携帯電話に出る面々の対応のもどかしさが見ている方もやきもきさせる。
ただ、ラストがちょっと意外性にかけたんですよねぇ。作り手は多分裏切ったつもりなんだと思うのですが、見てたらむしろこうなるだろうな、と思ってしまっていた。それが残念。
スペイン映画ということで、リアリティに甘いところは最初から割り引いて見てください。
これ、予告に渡部陽一が出ていたんですよね。予告編としては、このシチュエーションとそのキャスティングだけで、掴みはオッケーでした。