GUST NOTCH? DIARY

ゴールデンスランバー

運送会社に務める青柳は、ごく普通の会社員だった。大学のサークル時代の友人森田に久しぶりに呼び出された彼は、「お前、オズワルドにされるぞ」という忠告を受ける。直後、すぐそばで首相を狙った爆弾テロが発生し、訳のわからないままに逃げることになった。警察は彼が犯人である証拠を次々とマスコミに流し始め、すっかり犯人に仕立てられてしまった。
原作は未読。なので、「今時、お国入りくらいで凱旋パレードするか?しかもオープンカーで?」と思ったのですが、政治に関しては現実世界とは異なる設定のようです。事件が発生するきっかけに関しては多少現実味にかけますが、それ以外は文句なし。あ、車に関してはちょっと疑問があるか。ま、元々ファンタジーが入ってくるのは作風ですから、許容範囲。
というわけで、作品としては文句がない。いつものように、さりげなく伏線を敷いて、効果的にそれを回収する。そして、テンポがいいので、見てる側を飽きさせない。2時間超えてるのですが、そんな長さは全く感じません。今年、今のところ一番の出来です。
仙台に住んでいたことのあるものとしては、出てくるシーンが懐かしい。さらに懐かしいのは「ヤン、ヤン、ヤヤーン」の八木山ベニーランドと「ケー、エイチ、ビー」のお天気情報のジングル。今も変わってないんですね。
ラスト、どういう終わり方をするかと思っていたら、エレベータ!くうーっ!最後まで小気味良い。
エンドロール、誰か知ってる名前でも出てないかなぁ、と思って眺めていたら、なんか見たことがある名前のような。本人かな?ちょっと記憶に自信がない。
濱田岳は、伊坂作品の映画化で常連になってますね。っていうか、監督のお気に入りなんだろうけど。
相武紗季は、極端に出番少ないなぁ。3カットくらいしかないんじゃない?

涼宮ハルヒの消失

クリスマスを一週間後に控えた高一の冬。ハルヒはクリスマスに鍋パーティを企画し、SOS団の面々はいつものようにそれに従うこととなった。やれやれと思っていたキョンだったが、翌日学校に来るとハルヒがいない。そしてその席には、いなくなったはずの朝倉さんが座っていた。どうやら、世界は自分の知っているはずの世界ではなくなってしまったらしい。
えーと、設定や人物関係などの説明は全くなく、アニメの続き、という位置づけの作品です。一見さんでは楽しめないでしょう。予習が必要です。そういう点を考えると、名探偵コナンで毎回々々設定を説明するのは親切なことだと分かります。
私は、去年のアニメシリーズの途中から見始めて、「エンドレスエイト」で、「ハルヒって面白いじゃん」と思い、原作も全部読んで見た、という人です。
2時間半以上あるのですが、長さは全く感じませんでした。原作も読んでいるので話の展開を知っている、というのもありますが、ある意味期待どおりであり、映像化されることで文字から得られる印象とは違う新しさがありました。
テレビアニメの時からですが、細かいところの描写が凝ってます。長門さんが読んでる本は何だろう?と思って注目していたのですが、図書館から借りてきたという本は、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」でした。最初、「村上春樹」ははっきり見えて、「ねじまき鳥」かな?と思っていたのですが、帰ってきて調べてみたら「世界の終わり〜」でした。キョンくんがテーブルの上に積み上げていた中には、「暗号解読」があったような気がします。で、気になってるのが、裏側が青い丸の本。「魔王」かな?と思ったのだけど、それだと裏は白いらしい。比較的最近の本だと思ったんだけど……。
サティの音楽はモノローグによく似合う。
入場時にメモパッドくれました。