GUST NOTCH? DIARY

ゴールデンスランバー

運送会社に務める青柳は、ごく普通の会社員だった。大学のサークル時代の友人森田に久しぶりに呼び出された彼は、「お前、オズワルドにされるぞ」という忠告を受ける。直後、すぐそばで首相を狙った爆弾テロが発生し、訳のわからないままに逃げることになった。警察は彼が犯人である証拠を次々とマスコミに流し始め、すっかり犯人に仕立てられてしまった。
原作は未読。なので、「今時、お国入りくらいで凱旋パレードするか?しかもオープンカーで?」と思ったのですが、政治に関しては現実世界とは異なる設定のようです。事件が発生するきっかけに関しては多少現実味にかけますが、それ以外は文句なし。あ、車に関してはちょっと疑問があるか。ま、元々ファンタジーが入ってくるのは作風ですから、許容範囲。
というわけで、作品としては文句がない。いつものように、さりげなく伏線を敷いて、効果的にそれを回収する。そして、テンポがいいので、見てる側を飽きさせない。2時間超えてるのですが、そんな長さは全く感じません。今年、今のところ一番の出来です。
仙台に住んでいたことのあるものとしては、出てくるシーンが懐かしい。さらに懐かしいのは「ヤン、ヤン、ヤヤーン」の八木山ベニーランドと「ケー、エイチ、ビー」のお天気情報のジングル。今も変わってないんですね。
ラスト、どういう終わり方をするかと思っていたら、エレベータ!くうーっ!最後まで小気味良い。
エンドロール、誰か知ってる名前でも出てないかなぁ、と思って眺めていたら、なんか見たことがある名前のような。本人かな?ちょっと記憶に自信がない。
濱田岳は、伊坂作品の映画化で常連になってますね。っていうか、監督のお気に入りなんだろうけど。
相武紗季は、極端に出番少ないなぁ。3カットくらいしかないんじゃない?