GUST NOTCH? DIARY

東京島

結婚20周年を記念して夫と旅行に出た清子だったが、船が遭難して無人島に漂着してしまう。その後、近くの島の過酷な労働に耐えかねた16人の若者が流れ着く。夫が亡くなり、島にいる女は清子だけ。さらには6人の密航中国人が流れ着く。彼女は女を武器に島の中で生活していく。
イマイチ。テンポもよくない。ラストも納得しかねる。
原作未読。これは原作の方が確実に面白いんだろう。Wikipediaを見たら原作の清子の設定は「『白豚』と揶揄されるような体格」とある。これが違うだけで原作の持ち味はないと考えていい。桐野夏生の作品の持ち味は「OUT」に見られるように、その年代の女性のリアルを描くところにあるはず。若い男たちの中に冴えない中年のオバサンがいることがキモのはずなのに、それを覆してしまったのでは意味が無い。
あまりハーレムっぷりも感じないし、もっとドロドロと清子を取り合うのかと思ってたのに。
良かったのは、久々に見た窪塚洋介が、あいかわらずぶっ飛んだ役柄でハマっていたこと。
ラストの展開、それは原作でもそうなのかな?それはないんじゃないかな。