GUST NOTCH? DIARY

ツリー・オブ・ライフ / The Tree of Life

建築家として大成したジャックは、少年時代のことを思い出す。厳しい父、優しい母、二人の弟。父は独裁的で厳しかった。そんな父からの抑圧に耐えながら過ごし、反抗もしてみた。父が出張している間に、束の間の自由を得る。そして、自分の悪さを自覚する。やがて父は事業に失敗。勤めていた工場からも解雇され、初めて父の弱いところを見た。
話としては、父と息子の確執と葛藤をベースに、少年の成長と家族の在り方を描いている。のだけど、その途中に抽象的な映像がちらばめられているのが曲者。ドラマを見にきたはずなのに、ネイチャードキュメンタリーに付き合わされる。「ツリー・オブ・ライフ」を見にきたはずが「ライフ」だった、みたいな。ほかにも、ヨブ記の引用から始まるように、キリスト教的な宗教観と人生観で語られる。そのあたりに付き合えるかがポイント。
現代のシーケンス、電話の先の父親は病床に伏してるのかな?心電図をとるときのような音が聞こえるし、終盤みんなが登場するシーンは黄泉の世界の象徴なのかと。
正直、エヴァTVシリーズ最終回みたいな展開でしたな。