初出は1995年で、加筆がある。今現在普通に呼ばれている固有名詞とはちょっと記述が違っていたりするところがあったり。
- クリストファー・ボナロスが書いた「ポラロイド伝説 無謀なほどの独創性で世界を魅了する」(実務教育出版)によると、「ポラロイド・カメラ」を発明したエドウィン・ランドは、ヘルムホルツに触発され、視覚と脳の関係まで研究し、三原色どころか、二原色で全ての色彩をあらわせるカラーフィルムの開発を夢見たという。
- 西洋におけるメガネの使用は、紀元前七〇〇年頃の古代ニネヴェにさかのぼるといわれる。しかし、この時代に使われた”メガネ”は単純な遮光器だったらしい。屈折異常を矯正する機器としては、十三世紀に出現したものが最初だった。
- なぜなら、東洋人の屈折異常は近視が圧倒的に多いからである。
- なぜなら、ガリレオは加速度実験を行うときに、厳密な垂直落下実験のかわりに、板をななめに置いた「擬似垂直落下」を用いた。
- 日本のからくり人形の元祖は「今昔物語」にある高陽親王の話だが、親王は干上がった田に水を満たすため、四尺ばかりの童の木像を田のなかに立てた。両手に器を捧げ持ち、これに水を注ぐと顔まで持ち上げて流すのである。人々はおもしろがって田に集まり、かわるがわる器に水をいれ、からくりのパフォーマンスを楽しんだ。知らぬ間に田は水に満たされたという。
- 「専門家というものは先祖が犯した間違いをそのまま踏襲する人種である」と書いてある。