GUST NOTCH? DIARY

打ち上げ花火、下から見るか?横からみるか?

中学校の夏休み、花火を横から見たら平べったいのか丸いのかを確かめるために灯台に向かうことにしていたが、祐介の様子がどうもおかしい。どうやら同級生のなずなが祐介を花火大会に誘ったらしいが、すっぽかすつもりらしい。なずなは母親が再婚するのがいやで家出するつもりらしかったが、母親に連れ戻された。もしも、なずなが祐介じゃなく俺を誘っていたら……。
オリジナルドラマの方はDVD持ってるくらいなんで期待してたんですよ。ノベライズを読んだ時は設定が中学生になってることはあまり気にならなかったんですね。でも、それってどうやらオリジナル知ってるバイアスがかなりかかってたみたいで、アニメでビジュアライズされたら違和感ありまくりで。
まず、やっぱり中学生のくせに花火が平べったいかというのが問題になるかという点。どんだけ無知な中学生だよ、と。それがちょっとイケてる感じのガキとも言い難いちょっと洒落っ気を出してきてるやつらが論じているという点。ウンコしたくなるとかも、まさに「小学生かよ!」と突っ込みたくなる。
時制的には現在っぽく見えるけど、どうも20年くらい前という設定のようだ。携帯電話も出てこないし、TVゲームはスーファミみたいな画面。コントローラだけもう少し後の時代な感じだけど。最後に「観月ありさ」がでてくるのはオリジナルどおりで、ということは、やっぱりオリジナルと同じ時代ということになるんだろう。
ラストに近いシーンを入れるために小学生ではなく中学生なら、ということだったのだろうと感じた。でも、この話はいわゆるボーイ・ミーツ・ガールで、初恋とも意識しているかわからない少年が過ごすひと夏であることがポイントだったんだと思う。そういう意味で女子の方が大人びている小学生の方が適切であり、中学生になると恋愛とか嫉妬とかにリアリティが出過ぎる。
後は「出光」とか「ローソン」とか「爽」とかのタイアップが目立ちすぎるのが興醒めなのと、なずなの家が豪邸過ぎるのとか学校が超近代的な作りだったりするのが逆にリアリティを感じない。
アニメとしては作画が「エヴァの映画版かな?」という感じだったり「ボカシ多くね?」と思ったり。キャラ設定ももうちょっとシリアス系の方がよかった。
というわけで、期待度が高かった反動と、そもそものクオリティの低さの相乗効果で、「オリジナル見なおそ」と思いました。