GUST NOTCH? DIARY

日本育英会第一種奨学金の報奨金をうけとるまで

というわけで、めでたく報奨金を受け取ることができましたので、これまでの経緯をまとめておきます。

  • 背景

日本育英会奨学金には、返還時の利息がかからない「第一種奨学金」、利息がかかる「第二種奨学金(きぼう21)」がありました。日本育英会は解散し、現在は日本学生支援機構がその業務を引き継いでいます。
そして、奨学金の返還には「繰上返還」という制度があります。第一種奨学金の場合は、報奨金制度というものがついていて

最終年賦額の返還期日の4年前までに、返還残金の全部(延滞金のある場合は延滞金を含む全額)を一括返済した場合、最後の払込金のうちで繰り上げ返還となる金額の10%に相当する金額が報奨金として支給される。

というものがありました(注:報奨金の割合は時期によって変化していたようです)。第二種の場合は繰上にあたる期間の利息がかかりません。詳細は以下のページに記述されています。

(2009-05-15追記)
報奨金は2000年度からの受給者に対しては5%に減額、2005年度の受給者からは報奨金制度が廃止されたとのことです。
(2009-05-15追記終)
しかし、このページには

※第一種奨学金についても繰上返還は可能です。

とは書いてあるものの報奨金制度については書かれていません。貯金がある程度貯ったので、報奨金制度があるなら残り全額返してしまおうかと思ったのですが、ないなら無利子なわけだから急ぐ必要もない。そんなわけでとにかく確認してみることにしました。
(2010-08-21追記)
最近見てみたところ、上記のページの内容が変わっていて説明が詳細になっていました。現在は

第一種奨学金、第二種奨学金とも返還期日の到来していない割賦金を繰り上げて返還することができます。

と記載されています。しかし、報奨金制度については触れられていないようです。
(2010-08-21追記終)
(2012-10-14追記)
学生支援機構のページに、報奨金についての説明ページができているのに気づきました。

(2012-10-14追記)

奨学金の残高確認の葉書がきた。毎年この時期にくる。昨年の残高と、その後の引き落とし額から大体の残額は予想できていたので、返せる額であることを確認。

学生支援機構に電話をして、報奨金制度の有無を確認しました。結論からいうと報奨金制度はちゃんとありました。受給時の制度がそのまま有効なんだそうです。私の場合は報奨金額は返還額の10%となります。
その場で全額繰上返還をお願いしました。たしか奨学生番号を聞かれたはずです。
次回の引き落とし前に「繰上返還通知」という確認の葉書が送られてきます。これは、次回これこれの額を引き落としますよ〜というのの確認です。他人が勝手に申し込んでいて、知らないうちに引き落とされたりしたらこまりますからね。
そして、次回の引き落とし日に引き落とされ、その後に「返還完了通知」がきます。報奨金が支払われるのは半年くらい後という説明でした。
(2009-05-15追記)
現在は「繰上返還申込書」を提出する必要があるようです。前述の学生支援機構のページからPDFファイルが取得できます。
また、手続きについては次のように記載されています。

繰上返還を希望する月の振替日の1か月前までに、希望する繰上回数(全額又は一部)を電話または文書・FAXで連絡してください。改めて、27日に引き落とされる金額を文書で通知いたします。

(2009-05-15追記終)

「第一種奨学金の全額繰上返還通知」がきました。貸与金額と残額が記されてます。

銀行で記帳してみたところ、ゴッソリと引かれていました。

奨学金返還完了通知」が葉書で送られてきました。

週末、不在中に「配達記録」が届いていたので、受け取りに行ったところ、報奨金の「払出通知書」でした。引き落とされてからひと月半です。思ったより早かった。受け取り期限があるのでその前に受け取りに行かなくてはなりません。
(2011-12-23追記)
2009年2月で「配達記録」は廃止されています。払出通知書の受取ができていないというコメントをいただきましたので、現在はどのようにして送られてくるのか、コメントに情報をお寄せください。(「簡易書留」か「特定記録郵便」が使われているのではないかと思いますが)
(2011-12-23追記終)

で、本日郵便局にて受け取ってきました。
私の場合、4月の引き落とし日直後に連絡したので、翌月引き落とし日に間に合いました。申し込んでから払出通知書がくるまでは2ヶ月半でした。

(2007-07-06追記。奨学生手帳がでてきたので、正確な文面を書いておきます)
'98 第一種奨学生手帳、32ページより

6.報奨金の支払
返還残額の全部を、最終の返還期日が到来する4年前までに一括返還した場合、その返還により繰上返還となる金額の100分の10に相当する金額を報奨金として支払う。

(2007-07-06追記終)