GUST NOTCH? DIARY

キャタピラー CATERPILLAR

第二次大戦で出征していた夫の久蔵が、両手両足を失い、顔面は焼けただれ、耳は聞こえず話すこともままならない姿になって帰ってきた。妻のシゲ子は「軍神」と崇められる夫の世話を一人で行っていたが、夫の尽きない食欲と性欲にあきれつつも、以前とは立場の逆転した状況の中、次第に考え方が変化していく。
横浜に行くしかないかと思っていたら、渋谷での上映が始まっていたので、時間も丁度いいので行ってきました。
一言でいうと、反戦をテーマにしつつも、人間の生とは何かということを問いかけているような気がします。四肢を失っていても、食欲、性欲、睡眠欲だけは有り余る久蔵。彼は確実に生きていて、生きようとしていた。しかし、戦中の記憶がよみがえるとともに終戦を迎えて、ある決断をする。
寺島しのぶがベルリンで賞を貰ってますが、それは納得の演技です。一方の久蔵役の方はCGなんでしょうか?低予算とききましたが。
エンディングの元ちとせの曲、編曲が教授だったんですね。