GUST NOTCH? DIARY

チリンチリンアイスとババヘラ

先週2/24放送の「モヤモヤさま〜ず」が長崎だったんですが、そこで「チリンチリンアイス」というのが出てきたんですね。

秋田の「ババヘラ」にそっくりだなぁ、と思って調べたら、Wikipedia の「ババヘラ」の項目に「類似例」として「チリンチリンアイス」が載っていました。

青森県長崎県には「チリンチリンアイス」「チンチンアイス」が存在する。鐘を付けたリヤカーで売り歩いていたため、この名が付いた。

なるほど、と思って以下のようにつぶやいた。

そしたら、今日になって以下のリプがついていた。長崎チリンチリンアイスの外尾冷菓というところの方らしい。創業は1960年だそうです。

ほう。ということで調べてみました。

こちらの方が他の方に返していたツイートに以下のようなものがありました。

Wikipedia の「ババヘラ」の「歴史」の項目によると、1948年(昭和23年)には「児玉冷菓」がアイスキャンデー屋を開業していたと書いてある。そうすると1960年創業のこちらよりも古いのではないか?と思ったのだけど、続きがあった。

今の販売スタイルを確立したのはどこが最初かは定かでない。
初期のアイスの色は白一色だったが、1959年頃から黄色一色に、1969年頃から現在の黄色(バナナ味)と赤(イチゴ味)のスタイルとなる

多分ここが重要。この記述の出典は今はリンク切れ。ミヤギテレビの番組へのリンクだった模様。InternetArchive で見てみたが、リンクされていたページにはその記述はないようだ。多分実際の番組中で誰かがそう言ったんでしょう。「進藤冷菓」さんに取材に行っていたようだ。

さて、一方、他の地域の「チリンチリンアイス」として、青森のやつについて以下のページがとても詳しい。

ここの記述によると、

で、こちらの方の結論は

とのこと。

以上のことから推測される私の仮説。

  • まず「アイスクリン」が全国的に分布。戦後、脱脂粉乳を利用したアイスクリンを作り続けていたところが残る。電気冷凍庫は存在しなかったので、氷と塩で冷やせるサイズと量、さらに溶ける前に移動しながら売り切るということで屋台スタイルに。当初は青森と秋田も似たようなものだったと思われる。
  • 理由は分からないが、1960年頃に秋田の業者が長崎の「外尾冷菓」に修行に行き、「チリンチリンアイス」の製法とスタイルを秋田に持ち帰る
  • 新しい製法のものが「美味」だったため、ほかの業者も同じ製法を追従
  • 秋田にて、バニラ味(?)一色だったものがバナナ味とイチゴ味との二色に独自進化

故に、秋田の「ババヘラ」は長崎の「チリンチリンアイス」の系譜。
ババヘラの研究
ババヘラ伝説
って、ババヘラの研究本がいくつか出てるみたいなんだから、そういうことは書いてないのか?