- 1100 yen @ 109シネマズ川崎10, G-8, 21:35, ★★★(3/5), 2016-025
12歳のアリシアは白血病で余命が長くない。父のルイスは彼女が「魔法少女ユキコ」のコスチュームを欲しがっていることを知るが、失業中なので金がない。強盗を考えて実行に移そうとした時、バルバラという女性と出会う。
「サウルの息子」を見に行ったときに予告を見て気になっていたんですが、事前に情報は入れないほうなので日本の曲が流れるくらいしか知らずに見ました。
で、途中で「Rampo」とか出てきてさらにトカゲがそういう文脈ででてきて、最後に歌が流れて「ああ、乱歩の黒蜥蜴」と納得したわけです。
「Rampo」って出てきたのが何だっけ?店の名前だっけ?と調べたら検索サイトの名前でした。で、それを探してるときに以下の感想を見つけました。
ちょっと気になったのが以下の部分。
実は引用されている黒蜥蜴に、大した意味が無いんです。この映画。
いやいや、分かりやすいだろう、と。よくよく読んでみると、この方は深作欣二の映画を見たことは無いのでしょうね。あの映画の中での表現がこのトカゲ部屋で行われてることをストレートに示しているのですが。私は子どものころにテレビで見ましたが、怖かったという印象を今でも覚えてますよ。
監督のインタビュー記事を見ても、やはり映画版がベースの感じ。
- 映画『マジカル・ガール』インタビュー まどマギが与えた影響とは? - KAI-YOU.net
- スペイン発の魔法少女モノ映画がヤバイ!監督「乱歩とセーラームーンに影響を受けた」|独創的なストーリーと予想を裏切る結末!映画『マジカル・ガール』 - 骰子の眼 - webDICE
おそらく、「魔法少女」などのキーワードに釣られてみた人は意外な展開に面食らうのだと思います。少年探偵団で江戸川乱歩を知って別の作品を読んでみたらエログロな世界に戸惑うという経験をしたのと似ているのかも、と思ったり。
「知ってるんだぜ自慢」だといわれればそれまでですが、その知識がなくても普通に評価される、よく練られた作品だと思いますよ。伏線とかつながりとか。