GUST NOTCH? DIARY

男たちの大和

戦艦大和が沖縄の海に沈んでから60年。その現場に連れていって欲しいという女性が現れる。偶然そこに居合わせた神尾は、彼女が内田二兵曹の娘であることを知り、舟を出すことにした。神尾は、戦艦大和の乗組員で生き残った中の一人だった。
不沈艦と謳われた「戦艦大和」の壮絶な最期へ至る過程を、当時乗組員だった少年兵の視点から描く。初日の動員は高齢の方々も多く、どっかの誰かさんは「東宝のスクリーンも借りる!」みたいなことを言ってましたが、今日の入りを見てる限りでは、東映だけで十分だと思います。
作品の中身ですが、戦争は悲惨なんだ、大和は悲惨な最期を遂げたんだ、というのは伝わってきます。逆にそれ以上のメッセージが伝わってきません。それで十分だと言われればそれまでですが、わざわざ「大和」を題材にするのだから、それ以上のものを求めてしまう。それに、「男たち」の大和のはずなのに、印象に残る部分が、「女たち」の部分。今回一番印象的なのは蒼井優の笑顔だし、涙腺を刺激されたのは西君のお母さんとのくだりでした。
出演者たちの演技は特に文句はありません。反町は予想以上にうまかったし、中村獅童もよかった。それなのに全体としてイマイチな印象なのは、やはり脚本がどっか(asin:B000BEYC3G)でみたような作りになっているからでしょうか?
はたして、大和の描き方としてはどうだったのか、当時を知る方の御意見を聞いてみたいところです。ネットでは若い人の意見しか見当たらないのが残念。