1000 yen @ 109シネマズ川崎7, R-18, 21:10
体調のよくない中、スッキリするものでも見ようと思ったのですが、チケットを買った後に「映像がゆれるので気分の悪くなる場合が云々」という掲示を見つける。まあ、カメラの揺れは別に大丈夫だろう。
予告での情報以外は特に仕入れていなかったが、個人が撮影したビデオの映像という設定らしい、ということと、ニューヨークが巨大生物に襲われるらしい、というのは分かった。そんなわけで、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト([asin:B00005FX2U])」を思いだしたりするわけですが、その手法をパニックムービーに持ってきた感じ。
で、作品としては、その予想を裏切ることなく、そういう設定のそういう映画でした。こういう作りを許せるかどうかが評価の別れどころなんだと思います。私はアリだと思います。
さて、この話、なにげに日本がキーワードになっているようです。まず、謎の大怪獣という時点で「ゴジラ」を思い出させますし、このテープは日本に行く青年の送別会を撮影しているという状況です。さらに、実はこの巨大生物は日本の油田開発会社の事故と関係があるらしい、という話。「ゴジラ」といえば、エンドタイトルの音楽が伊福部昭っぽくて、ムフフな感じ。
普通はこの手のフィルムは撮影者の名前がつきます。JFKの時ならばザプルーダー・フィルム、みたいに。でも、この作品の場合は「クローバーフィールド事件」を捕らえたフィルムの一本という位置づけなんですよね。で、調べてみると、カルフォルニアのアーバインにクローバーフィールドという場所があります。確か、冒頭の事件第一報でもカルフォルニアで震度3の揺れを検知とか言ってましたし、なんか話が拡がりそうな雰囲気。久しぶりに買ってみたパンフによると続編が予定されているとかいないとか。
ズバリ、メディアミックスで踊らされることを楽しむ作品です。
既に撮影済のビデオテープを上書きした設定というのも、また何げにブラックだったりする。特にラストのカットなんて皮肉なセリフですよ。