GUST NOTCH? DIARY

不都合な真実

地球温暖化による環境の変化に警鐘を鳴らす、元アメリカ合衆国副大統領アル・ゴアが世界各地で行っている演説をおさめたフィルム。
京都会議が行われたのが1997年。もう10年前なんですね。当時からアメリカが批准していないことが一番の問題だったわけですが、彼が在任中に批准できず、そして今もできていないことの背景には、去年見た「エンロン」といい、エネルギー企業に関する利権の問題があるのでしょう。
彼が大統領に当選していたなら、少なくとも9.11とイラク戦争に関しては、今とは違った展開を見せていたのではないかと思う。石油に浸かっているブッシュさんとは違う政策判断をしていたことでしょう。
ドキュメンタリーというよりは、まさに講演会そのまま。しかし、ただの講演会のはずなのにどんどん話に引き込まれてしまう。彼の話術のなせる技か?ポイントを押さえた、効果的なプレゼンテーション。これだけでも参考になる。
映画館は思った以上に客が入っていた。もっと多くの人にこの事実を知って欲しいと思う。行動を起こすか否か以前に、まず見て欲しい。
エンディングが秀逸。このスクリーンセーバーでも作りたくなる。もちろん、「Turn off your display if you can.」というのも入れて。