昨日の続き。
私は元々フラットベッドの薄型スキャナ Canon LiDE 30 ([asin:B00008B011])を持っていて、会社ではScanSnapではないTWAIN対応のシートフィードタイプfi-4120Cを使っています。ScanSnapはお試し程度に使ったことがある程度です。フィード付は便利なのですが、それなりの置き場が必要なのと、ローラーを通したくない原稿(インクが落ちてしまうようなもの)、通せない原稿というものもあり、さらには当時はLinuxメインで使っていたので、家ではTWAIN対応のフラットベッドを選択しました。しかし、これも普段使いには場所を取るので、本当に必要にならないと使わないで箱に入れてしまって置くだけ、という状況でした。
それで、あくまでも自宅用に、領収書とか受領書とか日々のドキュメントの記録用として、モバイルスキャナの購入を検討していました。どうしても無圧縮なスキャンが必要な場合はLiDE30をひっぱりだせばいい、ということにして割り切りました。置きっぱなしにできるサイズということで YASHICA S40 (asin:B002ZB7H62) の購入を検討していたのですが、ここにきてS1100が発表されたので、迷うことなく購入したという訳です。
以下、2日目時点での感想です。
- 良い点
- 小さい
まずなんといってもこの小ささです。昨日の記事で写真を載せましたが、コンパクトすぎます。素晴らしい!
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- USB給電
miniB端子で接続するのですが、ACアダプタが必要ないというのはうれしいです。巷ではBluetooth 接続が欲しいという声もあるようですが、じゃあその時にバッテリはどうするのか?ということを考えると、サイズが大きくなったり、結局USB充電が必要とかいうのであれば、私は現状の選択で良かったと思います。
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- サイズと向きの自動推定
手差しなのでうまくまっすぐに入れることが難しいんじゃないか?と思っていたのですが、余計な心配でした。極端な話、紙送りができるのであれば斜めに入れてもOKでした。
以下の画像のように斜めに読み込ませても、結果は正しく矩形部分を抽出して向きも補正して保存してくれます。さすがに直線の罫線などはゆがんでしまう部分があるようですが、ここまで極端にしなければ気づかない程度でしょう。PDFに保存してOCRをかける場合でも、きちんと向きが補正された後に行われるので大丈夫です。
一応紙を入れるところの左にガイド部分があるのですが、無理してそこにあわせる必要はないみたいです。
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- 複数枚の紙送りを待ってくれる
片面しかスキャンできないのですが「継続読み取り」機能のおかげで、PDFにする場合にあせらず1つの文書としてまとめることができます。一枚のスキャンが終わると待ち状態に入ってくれて、こちらが明示的に終了をするまでは連続スキャンしてくれます。2枚目以降はスタートボタンを押すことなく読み取ってくれるので、楽チンです。
- イマイチかなと思う点
- Evernote連携した場合の画像保存先が変更できない
通常スキャン時の保存先を変更できるのはよいのですが、Evernote連携した場合の一時ファイル保存先が My Picture の下に固定されているようです。たいしたことではないのですが。
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- ちょっと厚手の紙だとUターンできない
OA用紙などは全く問題ないのですが、厚手のチラシにあるようなコート紙のものだと、Uターンできずにひっかかって止まってしまいます。えっ、これくらいでもうダメなの?という感じがしないでもないです。まあ、本体の移動の自由度が高いので、ストレートに排出させれば問題はありません。
- その他思ったこと
- 自炊向きではありません
手差しで片面スキャンですので、自炊したい人には向きません。そういう人はオートシートフィード付きの S1500([asin:B001QXCZ12]) を買いましょう。
- 添付ソフトについて
私は ScanSnap Manager しか使っていないので、他の添付ソフトの使い勝手についてはわかりません。Acrobat は付いていませんが、ScanSnap Organizer を使うと、後からOCRをかけたり、ページの向きを変えたりはできるようです。
今のところ、これはダメだと思う点は見つかっていないので、期待通りあるいはそれ以上の働きです。
また気づいたことがあったら記事にしていきます。