- 1000 yen @ 109シネマズ川崎8, i-10, 16:25, ★★★(3/5), 2012-066
山で家族4人で暮らしていたブドリ。しかし、冷害による飢饉が続き、食料がなくなってしまう。両親はブドリと妹のネリを残して、山に食料を探しにいったきり帰ってこない。そこに謎の男が現れて、ネリを連れて行ってしまった。ブドリはテグス工場で働くことになった。
「銀河鉄道の夜」のスタッフが再結集して、ますむらひろしの猫キャラで映画化。これは期待が大きかった。
原作は短編なので、一応読み返してから見に行ってきました。
えーと、結論からいうと期待はずれでした。「銀河鉄道の夜」の時は、発するセリフまで原作の記述どおりで、これ以上ない「原作に忠実」かつ「独創的で幻想的なビジュアル」だったのですが、今回は特に後半のストーリーが違っていた。短編だから時間が持つのかと心配していたのに、余計な描画が入っていて、逆に重要なシーンが抜けている。まあ、ラストは原作でも明示的には描かれていないからだけど、あの表現もイマイチ。
音楽がバンドネオンの小松亮太だったので、それもそれなりに期待したんですが、こちらもあまりマッチしていない印象。小田和正の歌も、エンドロールでなら許せたんだけど、あのシーンで使うのはちょっと違う。
とにかく、火山局に着いてから以降のストーリーがまったく違うのが納得いかない。
オリジナルのローマ字で、黒板になんて書いてあったのかだけが気になる。