GUST NOTCH? DIARY

日本アカデミー賞受賞式

去年はすっかり忘れていたのですが、昨日気がついたので録画しておいた。それを早送りで見たので全てのコメントは聞いていません。
ALWAYS 三丁目の夕日(asin:B000EPE77S)」が独占。主演女優賞の吉永小百合以外を独占ってこれまたあからさまな。
以前から何度か触れているように、この「日本アカデミー賞」というイベントは、メジャー配給会社の、メジャー配給会社による、メジャー配給会社のためのものである。そのため、「なんでこの作品が!?」というケースが多々ある。Wikipediaの記述もご参考に。

「ALWAYS」の作品賞はまあいいとしよう。たしかにいい映画だったし、興行収入も伸びている。だから、作品賞は大目にみよう。でも他はどうだ?
今年の流れからいくと「パッチギ!(asin:B0009G3F16)」が作品賞と監督賞のどちらかはとるべきだった。キネマ旬報ベストテンもブルーリボン賞も取っているのだから。せっかく昨年は各賞が分散していい感じだったのに、またこれでこの賞の意義に疑問を持つ人が増えることだろう。監督賞の発表の時の井筒監督の表情を、私は「やっぱり(くれない)か」というように見た。
他の賞についてみても、このノミネートの中で考えたとしても「ALWAYS」が独占するほどだったかというのは疑問だ。「ALWAYS」が悪いというのでは決して無いが、逆にそのように考えてしまいたくなるのが「日本アカデミー賞」なのだ。
傾向を見ようと思って、1990年以後の最優秀作品賞と、同作品が独占した数、製作、キネマ旬報ベストワン(K)、ブルーリボン賞(B)を列挙してみる。「/」の後は配給。

ふむ、持ち回りとか日テレ指向とかいうのは思ったほど見られないな。でも、メジャー配給か否かというのは、ハッキリとでてますね。あと、フジテレビは嫌われてるとか。
作品と監督以外でも、宮崎あおい蒼井優といった、今後の日本映画を引っ張って行くであろう人は、過去においてもかすりもしていないのね。