GUST NOTCH? DIARY

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」精読 / 鎌田東二 (ISBN:4006020457)

初めて「銀河鉄道の夜」を読んだのは多分小学校のころだったと思う。読書感想文かなんかをかかなくちゃいけなくて、家にあった文学全集のを読んだはず。しかし、なんだか話の内容がよくわからなくて、結局感想文は別の本で書いたと記憶している。
その後、アニメで映画化(asin:B00005YWD5)されたのを見た。中学生だったかな?どんな感想だったのかあまりよく覚えていない。
まともに向き合ったのは大学に入ってから宮沢賢治全集(ISBN:448002008X)でだった。この時、初めてまともに内容を把握し、宮沢賢治の凄さに圧倒されたわけです。
で、この全集に、初期稿からの全てが載っていたので、変化し続けていたというのは知っていたし、一応目をとおしたことはありました。しかし、この本のような読み方まではしていなかったので、なるほど、新鮮な見方でした。
著者の分析は前半で終わりで、後半は「銀河鉄道の夜」の本文です。一次稿から4次稿まで全部載っていますが、この構成の変遷については全集の解説が詳しかったと思います。