GUST NOTCH? DIARY

駆け込み乗車

今朝の通勤電車は、既に少し遅れていた。
私は先頭車両の一番前のドアのそばにいた。発車メロディが鳴り終わって、ドアが閉まろうとしたところに一人の女性が駆け込んで来た。
だがしかし、既に乗れるタイミングではなく前に持っていたカバンと傘だけがドアに挟まれる格好に。当然、車掌さんはドアを開ける。開けるといっても、挟まったものが抜けるように少しだけ開けて、すぐに閉める。
たまに、このような時に人が通れるくらい扉が開いて、うまく滑り込む人がいる。けど、私はあれは車掌さんのテクニックが未熟なために、扉が大きく開いてしまっているものだと考えている。
さて、今朝の車掌さんはテクニシャンだったらしく、10cmくらいしか隙間を作らない。そのためにドアを2回開閉していた。大きく開けるのではなく、小さい幅ながら開いていている時間を確保したわけだ。
件の女性は一回目の開閉で挟まったカバンと傘を抜いた後、何を考えたのか2回目の開く動作を見て傘を差し込んで来た。あれは明らかに意図的に差し込んでいた。
ところが、その傘が白っぽい細目の傘であったために、ドアは閉まった状態として扱われ、かつ車掌さんからは一番遠いために、目視でも見落とされたらしい。傘が挟まったまま電車が動き出してしまった。
あわてて傘を引き出そうとしたが、一人では抜くことができず、そばにいた男性が手伝って抜いていた。が、車掌の方も異常に気づいたらしく、電車が1mくらい動いたところで緊急停止。運転手さんは、「ん?なんだ?」みたいな感じで後ろを確認してました。結局安全確認のために1分くらい止まっていた。車内のアナウンスも「ただいま、駆け込み乗車のお客様の荷物がドアに挟まったため、緊急停止いたしました」。
危険な迷惑行為ですよね。あれで、抜けなかったらもっと大事になっていたと思う。あと数mでホームの端なんだもの。
さて、あの女性、その後のホームでどんな心境だったのかしら?