会社の本。
英語で題をつけるなら、"The darkside of the Empire" もしくは "The other side of Apple" って感じ。
- iPhoneのメインカメラ部分に埋め込まれているイメージセンサー(電子の眼)はすべてソニー製だ。
- 「安くてそこそこの回転寿司が大ブームの中、一軒だけ、最高のネタを時価で食わせるような寿司屋みたいな存在がアップルだ」
- 東日本大震災が起きた直後でも、アップル社員は取引先メーカーの幹部の電話を鳴らし続けたといい、その第一声は「家族は大丈夫なのか」とともに「生産に影響はないか」だったという。
- リモコンもなく、パソコン経由でないと音楽を取り込めないiPodはやはり「オタク」のものでしかなかった。
- 日本では、CDの売り上げがなまじ維持されていただけに、ソニーはそれを守るのが優先事項になっていた
- 欧米と比べ、日本にはカセットテープの時代課からMDに至るまで、CDをレンタルしてダビングするというレンタル文化が連綿と根付いている。このためiPodが普及しても、iTunes Music Store で購入するのではなく、CDをレンタルして、パソコン経由でそれをiPodに取り込むという手段が一般的だった。
- ある人気アーティストの新曲について、iTunes向けより先にCDで販売したいという要望を出したところ、配信さえ拒否するような答えが返ってきたのだ。
- それは、iTunesでは販売手数料で稼げるアップル以外、誰も食っていけない、という根本的な問題だ。
- 当初は米国のオムニビジョン社と共に2社で手分けして供給する体制が予定されていた。しかし、試作段階でソニー製の半導体チップを使ったカメラの性能があまりにも高く、品質の均一化のため、結局はソニー1社で全量供給することに決まったという。
- ソニーが影響を受けるのは、次の2つのブランドだった。
- 驚いたのは、パソコンとは無縁の猟師さんたちが、iPadをすぐに気に入ってしまったことです
- 元々、ただでさえ紙の社内資料も膨大な量にのぼっていた。それがiPadの導入によってページ数や内容が無制限になり、さらに肥大化。多くの社員は資料作りに疲弊してしまった。