- 1000 yen @ シアターN渋谷2, 二列目右から5番目、17:00, ★★(2/5), 2010-018
田舎町で発生した事件のために、FBIから派遣されたエリザベスとサム。事件の関係者3人が地元の警察署に保護されていた。彼らを別々の部屋に隔離し、個別に聴取を開始した。サムは各部屋の様子を別室から監視する。
「サベイランス」っていうんで、「サベイランス/監視([asin:B0011GIENW])」が、また劇場でやってるのかと思ってしまいました。別の作品です。
いちおう、映画祭で賞をもらったりしているらしいんですけど、売りが、デビッド・リンチ製作総指揮、その娘が監督ってだけなような気がしないでもありません。
90分ちょっとなので飽きずに見ることができましたけど、内容はイマイチでした。ラストで意外な犯人が明らかになって……というのが狙いなんでしょうが、そこの部分が予想の範囲だったものでして。取調べを通して、見ている側にも次第に状況が分かってくる、みたいな作りだったのですが、犯人が明らかになる部分も含めて、それだけっていえばそれだけ。あまり意外性がない。もう少し伏線にできる部分があったと思うのですが、それもただ出してきただけ、という印象です。
その前に、アメリカの警察官の行動の不快感がなんとも拭えず、ラストの終わり方もあまりスッキリせず、というのがあまりよくない印象の原因かもしれません。
タイトルも、これをタイトルにしたという意図がよくわかりません。直接的な「監視」というのと、「女の子は見ていた」という意味を持たせたかったのでしょうか?
ところで、この作品はDLP上映だったようで、画が粗いのが気になりました。調べてみたら、ここのプロジェクタはUXGAまでしかでないようなので、あのサイズに引き伸ばすと粗が見えてしまうようです。