先月末で、シャープのワープロサポートが終了したそうです。
うちの親は組合の会報とか作ってたりしたので、何故か家には「かい人21面相」でもおなじみの、日本語タイプライター「パンライター」があったりしたんですね。カセットテープのラベルとかは日本語タイプライターで打ってましたよ。インスタントレタリングは高かったし、漢字も使えるのはかなり恵まれてたと思います。
で、その後買ったワープロが「書院」でして、さらには大学時代には生協がシャープ押しだったもので、結局家では買い替えたりで4台くらいは使ったんじゃないでしょうか。私は PC-DOS5/V で VZ Editor でしたが。ええ、PC-DOS です。MSではなく。IBMだったんで。
さて、シャープはワープロとPCを一緒にした「書院パソコン」なんてのを出してた時期もあったのですが、Windows時代になると、Mebius シリーズに「Power書院」というソフトを標準搭載したりしてました。こいつは単体でも販売されてました。実は姉のPCがMebiusだったので、「Power書院」が入ってました。そのバージョンはXPでは使えなかったので、その時に Word に移行したらしいですが。今なら VM に Windows 入れて使えそうな気がしなくもないのですが、3モードの制御ができるのかというのが一番の難点だろうと思います。使えるのかしら?
昔のワープロのフロッピーディスクのフォーマットは独自の形式のものも少なくなく、「書院」もそうでした。MS-DOS形式でテキストを吐くことも出来はしたのですが、そうすると書式情報はなくなるわけです。なのであまり使わないし、PCがなければそもそも使わない。
で、ずーっとワープロばかりを使ってきた実家ではフロッピードライブが壊れてしまい、結局PCとUSB-FDと「コンバートスター」を購入しました。「書院」の場合、昔の1.25MBが読める3モードのFDじゃないとダメなんです。ところが、PC-98が衰退してからはほとんどが2モードのものばかりになってしまい、現在3モードのものを入手するのは結構大変なのです。3年前でも既に1メーカーしかなかったような。
さて、サポート終了でどうなってるんだろう?と思ったら、シャープとしてもデータの変換はサードパーティのものを買うように薦めているんですね。
じゃあ、他のメーカーのってどうなってたんだっけ?ということで、メジャーなところを調べてみました。
Rupo / 東芝
カシオワード / カシオ
なんと、補修部品はないけど一部修理は受付可。しかも、在庫限りながらインクリボンを現在も販売中!データ変換は不明。
OASYS / 富士通
専用機の周辺機器は2008年5月で販売終了。ソフトウェアの「OASYS V10」は 現在も販売中で Windows 8 でも動作可能。ただしFDの問題はここでもあり。
親指シフトのOASYSがハードではなくソフトで生き残っているというのはちょっと意外な感じですね。一応、親指シフトキーボードは今でも売っています。
さて、各社がデータ変換であげているのが「コンバートスター」と「リッチテキストコンバーター」。
「コンバートスター」は一種類だけに限定する「セレクト」とそうではない「統合版」というのがあります。「リッチテキストコンバーター」は使ったこと無いので分かりませんが、「コンバートスター」は結構使えます。罫線なんかを多用しているとその後の編集でもレイアウトを維持するのはちょっと大変ですが、昔のままに印刷する程度であればほぼ再現してくれます。テキストについては、私が入力していたデータではほぼ問題ありませんでした。
そして、現在入手しやすい3モード対応FDは OWLTECH の OWL-EFD3/U のようです。ただし、一部制限のある場合もあるので、要確認。