2018年の6月にKindlePaperwhiteを購入しました。その数年前から電子書籍への移行というのは考えていたのですが、如何せん自分の買うような本が電子化されていないことが多かったり、Kindle では出ていないということがあったりしたので躊躇していたのですが、安くなったタイミングで購入したのでした。
その結果、タイトルの通り本を買わなくなってしまったので、その理由を考察してみました。
具体的にどのくらい変化があったのかということで過去10年の購入数です。小説(文庫)、専門書(大型書籍)、雑誌などジャンルも価格も様々です。基本的に、買った本は売らない人です。少なくとも今まで売ったことはありません。このブログで「買った本」のカテゴリをつけてるやつですね。
- 2010年:116
- 2011年:129
- 2012年:126
- 2013年:151
- 2014年:105
- 2015年:132
- 2016年:127
- 2017年:98
- 2018年:61
- 2019年:50
まあ、年間これだけ本を買っているというのが既に「普通」の域を超えているとは思うのですがそれはさておき。
購入前年の2017年は電子書籍の導入を真面目に考えていました。永続性とラインナップを考えると Amazon が一番充実しているということもあり、購入時に電子書籍がどこから出ているか、特にKindleにあるかをチェックしているという状況でした。
※ 今でもKindleの仕様に満足しているわけではありませんが……。
更には現在の自宅内の本の収納場所にも限界が来ていたということもあって、購入についてセーブし始めていた感じでしたね。基本的に、というか、これまで買った本を売ったことはないので。それでも100冊程度は買ってたんですね。
2018年の6月にKindleを買ったので、5月まではそれまでとほぼ同じペースで来ていたのですが……その後ガクンと購入量が減り、2019年は最盛期(?)の三分の一になっています。しかもこのうち10冊はAmazonポイントを消費するために買ったものなのでそれがなければその時買う必要はなかったという。
自分で考えてみた理由は以下のようなことかな、と。
- 買う前に、紙ではなく電子書籍で買った方がいいのではないかと考えるようになった
将来的には紙の本を処分しないといけなくなると思っているので、これは最終的に自分が物理的に所有しておきたい本かどうかというのを考えるようになりました。特に小説の場合は文庫落ちしてからしか買っていなかったので、将来的に売ることになりそうだなー、という作家さんで電子本がある本は買わなくなってしまいました。
- 電子で買った方がいいと判断した書籍は、いつでも買えるのでとりあえず買っとくことがなくなった
Kindleの場合、電子本の配信(公開)停止という事態が発生する可能性がゼロではないのですが、基本的には電子化されていればマイナーな本でもいつでも手に入る可能性の方が大きいわけです。なのでとりあえず買っといて積ん読状態にするよりは買わないという選択肢になりました。実際に読む時間がある時に買えばいいや、と。
紙の本をとりあえず買っといていた理由は、美本(あからさまな折り目や手垢が付く前、かつ帯などもついている状態)で買っときたいという意識があった(今もある)からなんですね。電子本はそういう部分がないので割り切ってしまうと「いつでも買える」の比重が大きくなるわけです。
また、専門書ではオライリーの本を買うことが多かったのですが、これは版型が大きいので買うと場所をとるわけです。一方、電子本は確実にある。そしてオライリーの電子本はPDFなのでKindleと違って所有権がある。さらに急いで買わなくても確実に買える。特にこちらは積ん読率が高かったので紙で買わなくなってしまいました。とはいえ、オライリーの本はKindleにはありませんし、電子的に買ったことはまだないのですが。
- Kindleだと無料の漫画が読める
えーと、実はこれが一番大きいような気がしているのでが、Kindleでは無料で読めるマンガがたくさんあるんです。期間限定だったりはするのですが。だいたい、ドラマ化とか映画化と絡む原作マンガの最初の数巻が無料になる感じですかね。
1冊読む分にはキリがいいし、小説より速く読めるし、気軽に読めるのがいいですね。続きが気になる場合があるのだけがイマイチですが。
そうすると、物理的に買った本を読む時間が減るので、積ん読の本の消費が減ってしまうという。
さて、本が増殖した結果、部屋の生活空間を圧迫しているわけですが、引っ越しとかトランクルームとか考えるようになりました。引っ越すと利便性が落ちるのと家賃が上がる。トランクルームは屋内のものが近所にないし、適度な広さのものだと結構な家賃になる。そもそもそこまでどうやって持っていくか?
そういうことを考えた結果「ブックキープサービス」の利用を真面目に考えてみました。
たとえば東京書庫さんの場合。
ひと箱が月額210円。自宅でも箱に入れてるのでサイズの違いはあれど数にして60箱くらい。なので月々12600円。この程度なら全然安い。家賃が上がったと思えばいい。ただし初期費用として、ケース代が10箱3000円×5で18000円。送料がひと箱1330円なので×60で79800円、合計97800円かかる。ほぼ10万。まあ、引っ越すより効率はいい。
実は9年前にも検討してました。
当時は34箱で計算してる。10年経って倍くらいなので妥当にそれまでと同じペースで増えてたんだな。箱の値段は変わってないけど送料がかなり変わってる。
今となっては、もうアリだな。