- 1000 yen @ チネチッタ9, H-6, 19:20, ★★★(3/5), 2011-069
1940年代、ドイツではナチスが政権を取り、ユダヤ人への迫害が始まっていた。折りしもウィーンで画商を営むカウフマンの父親が、400年前にバチカンから盗まれたというミケランジェロの絵を手に入れた。そのことをかぎつけたナチスはミケランジェロの絵を没収し、彼らを収容所に送る。しかし、カウフマンの父親は贋物とすりかえていたのだ。父親は収容所で亡くなってしまうが、最後に息子にメッセージを残していた。一方、ナチスは本物のありかを突き止めるためにカウフマンを尋問しようとする。
予告編の作りやタイトルからだと、いかにも絵の中に隠された秘密を解き明かして……みたいな感じなのですが、全然「ミケランジェロの」じゃないし、たいした「暗号」でもない。
サスペンスってよりはヒューマンドラマであって、だましあいと心理的駆け引きを見せる作品。原題は英語にすると My best Enemy。
もともとミニシアター系の作品で大きく展開もしないのだから、あんな予告にしなくても良かったのに。
