GUST NOTCH? DIARY

そして父になる

息子の慶多はもうすぐ小学生。素直でいい子だが、今ひとつ積極性に欠ける。ところが、ある日、息子を産んだ病院から電話があった。話を聞きにいくと、息子が生まれた時に取り違えられたという。信じられなかったが、DNA鑑定の結果、事実であることがわかった。相手の家は町の電気屋。本当の息子の名前は琉晴と言った。
昔は結構あった取り違え。なぜ今の時代に発生してしまったのかというのにもちゃんと答えがある。そしてまた、主人公である福山雅治の境遇にも実はもうひと設定ある。
そのあたりを踏まえて、彼の生い立ち、相手の父親の子供との接し方、などから血か環境かというのを考えると、この作品は、「必ずしも血縁は重要ではない」ということを言っていることになる。
もちろん、素質であるとか才能であるとかは血とかDNAとかあるのでしょうが、人と人との関わり方というのは、環境に依存することの方が大きいでしょうから。
この後の二つの家族の関係が気になる終わり方。
こないだシネスイッチに行ったときに、予告で取り違えを題材としたフランス映画をやってました。こちらは場所がまた厳しい。