GUST NOTCH? DIARY

パーフェクト・センス / Perfect Sense

突然悲しみに襲われ、それが収まると嗅覚を失うという症例が各地で発生し、その範囲は拡大していった。そして次は、猛烈な飢餓感に襲われ、ある感覚が消えた。
題材からすると「ブラインドネス」みたいにパニックを描くのかと思いきや、そうではない。もっと内面を掘り下げる内容だった。
最後に残るのは触覚なんだね。確かに、先天的に触覚のない人ってあまり聞かない。いるのかもしれないけど。
視覚を失ったら、闇になるのだろうか?盲目の人の話ではグレーの世界みたいだけど。
そして、もし触覚まで失ったらどうなるのか?意識だけが残り、痛みや空腹感もなくなるはずで、苦しいということも分からないのではないだろうか?そのとき、体を動かすことはできるのだろうか?できたとしてもそのフィードバックはない。動かしているつもりだけで実は動かないとすれば、それは死んでいるのと区別がつくのか?そして、全ての人が同じ状態ならば、そもそもその存在に意味はあるのか?