GUST NOTCH? DIARY

「イーハトーヴ」交響曲/冨田勲 世界初演

@ 東京オペラシティコンサートホール
冨田勲宮澤賢治の世界をテーマに新曲を書き、しかも初音ミクまで使うっていうのですから見逃せません。最初にこの話を知った時には既にチケットの発売が始まっていたのですが、チケットを調べたらまだ取れたのですぐに確保しました。

あまり情報を仕入れていかなかったので、パンフレットを見て指揮者が大友直人だったことや篠田元一が演奏することなどを知る。
まず前半はこれまでの冨田作品をメドレーなどで、その後、休憩を挟んで新曲というプログラムでした。演奏曲は以下のとおり。

MC

休憩


  岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>
  剣舞星めぐりの歌
  注文の多い料理店
  風の叉三郎
  銀河鉄道の夜
  雨にも負けず
  岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>

    • アンコール


  リボンの騎士
  青い地球は誰のもの
プログラム記載の順序では、最初にジャングル大帝だったのですが、上記の順番に変更になったことをMCの時に話していました。MCでは、大友さんが座席にいた冨田さんを呼んで今回の作品のことについて話すとともに、山田洋次監督もいらしていることを話して会場で見ていた監督をご紹介してました。このMCの間に合唱団がスタンバイしていたので、そのために曲順を変えたのかなーと思ってます。
休憩中に冨田さんと山田監督が座席のところでお話をしていたようです。
新曲はところどころに賢治のメロディを引用しながら、賢治作品の世界を表現していく。牧歌のモチーフをストリングスでさりげなく差し込んでくるあたりはムフフな感じ。そういえば、89年の「風の叉三郎 ガラスのマント」は冨田さんが音楽担当だったな、と思いだしたり。
ミクさんは注文の多い料理店から登場。アラビアンな曲調と手回しオルガンの音が、なんとなく大正モダニズムというか西洋の街中をイメージしてしまうのですが、ここは意図してこんな感じにして意味深な歌詞の歌を歌わせていた模様。銀河鉄道の夜のあたりは凄くよい感じにマッチしてました。
アンコールのリボンの騎士ではミクさんがサファイアの帽子を被りながら歌い踊るという演出。正直に言うと、ミクさんはこの曲が一番違和感がなかった。
MCで今回のシステムは「要はスイッチをタイミングよく押す」みたいなことを言っていたので、神保さんのトリガーシステムに近いものかと解釈していたのですが、帰ってきてから TOWER RECORDOMMUNE のを途中から見ていたら、いつ次のフレーズのタイミングがきても必要な音素が出るようにしていて、さらにリアルタイムに篠田さんが被り気味に演奏することで違和感のない歌唱を実現していたとのこと。これ、後で録画で見直したいな。
さて、開始前にも物販に凄い列ができていたのですが、帰りにも列ができていました。何を売っているのかと思ったら、ミクさんのカレンダーやTシャツのようでした。

イーハトーヴ交響曲
1月23日に出るCDは今日の演奏を LIVE RECORDING したもののようです。通りでマイクが沢山セッティングしてあったわけだ。でも、これ映像なしでいいのかな?

本日の演奏関連の冨田作品はこちら

賢治関連ではこれが好き。冨田勲は関係ない。