GUST NOTCH? DIARY

ゼビ数字の「8」の正しい読み方は?

こんなのを見つけました。

8がガウ、9がルク、10がパストーとWikipediaなどで書かれているが
これは実はゲームブックゼビウスがやらかした誤植が定着したもの。
小説版ゼビウスでは16種のゼビ数字で9と10のみ未登場であったために
参考資料として全てを記載したゲームブック版が使われるようになった模様。
で、小説版での8はパストーであった。これはオクトパスを捩ったものと類推できる。
実際にはガウとルクのいずれかが9でいずれかが10だったのだろうが、もはや真相は分からない。

なになに、ということで確認してみました。
小説ゼビウスファードラウトサーガ (fukkan.com)
ゼビウスの小説「ファードラウト」を確認してみたところ、確かに「ミル・フラッタ・パストー」のところに「八」と書いてありました。話の流れから言っても、「ファー(6)」「ソピア(7)」からの次として出てくるので、誤植ではなさそうです。


ゼビウス スーパーアドベンチャーゲーム
一方、「ゲームブック ゼビウス」を確認すると、指摘のとおり、こちらは Wikipedia に載ってるものと同じく、8がガウ、9がルク、10がパストー、となっています。


スーパーゼビウス
しかし、ここでもう一つの資料を持ってきましょう。細野晴臣による「スーパーゼビウス」です。35秒過ぎのところから、ゼビ数字のカウントダウンが始まります。ここではWikipedia に載っているものと同じ読みが用いられています。
時系列を考えると、最初に遠藤氏が小説を考えたのが1981〜82年ごろ、次が12インチシングル「スーパーゼビウス」が1984年、ゲームブックは1985年、小説が本になったのが1991年です。
これらのうち、「スーパーゼビウス」とゲームブックナムコの協力がクレジットされている公式なもので、遠藤氏は「スーパーゼビウス」には関わっていますが、ゲームブックには関わっていません。小説については言わずもがなですね。
これらのことを総合して考えると、遠藤氏が当初は「8」を「パストー」としていたのかもしれないけれど、少なくとも1984年の時点ではナムコ(遠藤氏も含む)の公式資料としては「ガウ」としているのではないでしょうか?
「1000万点への解法」とかには何か記述があったりしますかね?私は持ってないので。
遠藤さんに twitter で聞いてみるとか?