GUST NOTCH? DIARY

WORLD HAPPINESS 2009 振り返り

先週は夢の島にいたんだな。
そろそろ忘れないうちに、まとめておこう。

チケットは早いうちにとったものの、このごろ体調がよくなかったので、行こうかどうか迷っていたのだけれど、まあまあの感じだったので行くことにしました。
天気の心配もあったのですが、いちおう合羽と水を持って出発。結局、合羽の出番はなかった。

新木場の駅に着くと結構な混雑。駅はともかく、2つある信号で混雑が生じていた。2つ目の信号を過ぎると混雑は解消して、うってかわってスムーズに。
入場ゲートもそれほど混雑するでもなく、無事に入場。今年はざっくりとしたブロック分けでしたが、昨年と同じブロックを確保。去年よりはやや後ろ目ですが、2つのステージのどちらも真ん中くらいから見れる位置でした。
シートを広げると同じくらいに開始。今年は開会の挨拶みたいなものもなく、いきなり始まった感じです。

  • mi-gu

一番手は女性ドラムボーカルの人。サブステージスタートということと、着いた直後でtwitterみてたりということもあり、BGM的に聞き流す。聞き流せる感じの音楽でした。

  • pupa

二番手とはいえ、センターステージのトップは、pupa。この辺から本腰を入れてみてました。今年はpupaの制服も夏服のようでTシャツ。でもちゃんと番号は入ってました。新曲も披露でしたが、ノリノリというよりは心地よいエレクトロニカ原田知世の髪型が去年を通してのおかっぱから変わって、アップにして帽子の中に収めていたようでした。去年までの髪型は個人的にイマイチだと思っていたので、こちらのほうがcute。

これまでも何度か聞いたことがあるはずなのですが、今回聞いてはっきりしたのは、「ああ、この人も矢野顕子なんだ」ということ。教授はこういうタイプの人が好きなんですね、結局。

しばらくメディアで見かけなかったけど、最近TV番組のタイアップで新曲を聴いた。ロックな感じで会場を盛り上げる。後方のスクリーンにはずっとロゴがでていて、撮影NGなのかと思ったら3曲目だけで使われた。最初の曲から映像を使っていれば、もっと会場が盛り上がったと思うのだけど。LadyMadonnaの中にNiceAgeを挟みこむというお遊びもあり。YMOファンの多い客層をわかってますねぇ。結構自然な流れでつながったので、サビになるまで気づきませんでした。

懐かしいヒット曲続きで、サブステージなのがもったいないくらいの盛り上がり。でも、4曲しかやってないんですね。

  • Y.sunahara

ステージにブースが二つ。映像はイメージビジュアルが流れているので、左右どちらがまりんなのかよく分からなかった。多分、細さと動きから想像するに左側だったんだと思う。タイトな低音とシンセ音は嫌いじゃないんだけど、ノリとしてはイマイチ。明るいうちから淡々と(てもなかったけど)プレイってのがなんとなくミスマッチ。

スカパラの人、という情報しか知らなかったので、このスタイルには驚いた。民族音楽的ではあるが、サンプリングを使った独自の楽器によるパーカッションプレイ。異色ジャンルでした。テクノな民族音楽って感じでした。

正直、スチャダラパーがセンターステージ?と思っていたのですが、私の認識が間違いでした。本日一番の盛り上がり、さすがはベテランです。MCといい選曲といい、絶妙でした。

  • THE DUB FLOWER

曲のスタイルやボーカルは嫌いじゃないんだけど、今日のいとうせいこうはちょっと嫌な感じにピースピース叫んでましたね。

彼女目当ての女性ファンも結構いたようでしたが、会場全体の盛り上がりとしてはいまひとつ。彼女の調子もよくなかったように思えます。

よい意味での小休止タイムとなった彼らの演奏。なんというか、本人たちも観客のほうも好きにやってます、な時間でした。

一転して元気なおっさん達の登場。ハイクオリティでパワフルな演奏を矢継ぎ早にくりたし、会場を再び盛り上げます。最後は鈴木慶一がサッカーボールを会場に蹴り入れました。

話題のバンドだというのは知ってたけど、曲は聴いたことがなかった。で、初体験の感想としてはどこが受けてるのかよく分からなかった。スクリーンには引きの映像しか映されていなくて、どんな人たちなのかよくみえなかった。どうやら、メディア露出はしない人たちのようで、撮影NGだったためらしい。演奏は下手なパンクといったところだけど、ボーカルの女の子が人気あるみたいでした。サブステージ前にはファンが集まっていたようでしたが、良さを見出すには至らなかったというのが感想です。

去年とは、サポートメンバーのギターが高野寛から小山田圭吾に代わり、直前には「生バンド」なる振りがあってちょっと期待しつつ、ここ数年のエレクトロニカスタイルなのかなぁ、とも思ったりしてました。
そしたら、スタートはビートルズのカバー「Hello Goodbye」から。この時点でおそらくシーケンサーを使っていないことが分かりました。でも、二曲目がRescueで、ノリはよいもののやっぱりシーケンスものもあるのかな、と思ったり。しかし、シーケンサが出していそうな音は、スクリーンの映像を見ていたら、すべてサポートメンバーによって出されていることに気づきました。本当に生演奏だ。
本日のベストテイクは1000Knives。イントロはSUGIZOカバーバージョンかと思うくらいの攻撃的な音で、WinterLiveを彷彿とさせる音作り。さらには、教授が左手にPACEと書かれた虹色の旗を掲げる様子は、80年の武道館の演奏をも思い出させます。
Riot in Ragos も出だしはいままでと一緒かと思ったら、フィルイン以降のテンポが全然速い。演奏中はメンバー同士が相手をうかがう感じがあって、まるでJamSession。
今回、Rydeenトイピアノの音より太いシンセリードの方が合っていたのではないかと思った。一昨年のバージョンにこだわる必要はなかったんじゃないかな。
途中、細野さんの前にマリンバがおいてあることに気づいたので、今日はFireCrackerをやるんじゃないかと予想した。そしたら、アンコールに持ってきた。なので、一回目にメンバーが掃けた後、絶対にアンコールがあると思ってた。演奏中は、このままラストに本物の花火でも打ち上げてくれればPropagandaのセット炎上に匹敵する演出じゃないかと思ったら、そこまでは行かなかった。でも、吹出しの花火がステージ上で打ち上げられる。去年は花火大会の日で、でもFireCrackerはやってくれなくて……と思っていたので。
これまで、去年のWORLD HAPPINESS、一昨年のLIVE EARTHと生で見て、横浜の映像なんかも見てきましたが、これまでのエレクトロニカ路線をいい意味で断ち切ってくれた構成がすばらしい。
YMOの真髄はやはりライブ演奏にある。コンピュータを導入し、technoというジャンルを切り開いたとはいえ、もともとが一流のプレイヤー。今回はワールドツアー以来のバンド編成で、おそらくは本人達も楽しんだ演奏だったんではないでしょうか?
そうか、30年前にfusionのふりをして出てきた techno は、今 electronica を経て、また生身のプレイ、phisical electronica へと回帰しているのか。electronica も生演奏できるんだぞ、と。
今回のサポートメンバーもかなりのテクニックを持っているからこその演奏。特に小山田圭吾のギターは、バンドとして、やっとしっくりくる音が見つかったといった感じです。
今日は見に来て本当によかった。こんな演奏が見れたのなら、もう満足、といいたいところだけど、もっと進化する形態が見たい。でも、一曲目の「Hello Goodbye」という選曲になにか深い意味を探ってしまう、悪いファン心理が働いて、ちょっと気がかりです。
この音源でDVDにならないかな?

帰りは駅まで45分かかりました。