除去といっても完全に取り除くわけではありません。再生するにあたってテープが確実に送れるようにするだけです。しかも、一回走行してダビングするのでその後のケアは考えていません。
こんな感じでカビでしまっているテープ。このままデッキにかけると途中でテープが裂けてしまったりするかもしれません。なので、分解してひと手間かけます。
裏からケースを留めているネジを外します。このテープの場合は3箇所です。
テープをあけるときは、さかさまにしないようにしましょう。中にあるパーツが落ちてしまいます。
あけるとこんな感じ。
テープの巻かれているリールがカビカビです。
ここで、右側の空のリールをジョグダイヤルのように指で回転させてテープを巻き取っていきます。このテープの場合、角のところに回転防止のためのストッパーがあります。歯車が当たるので空回りしないようになっています。基本的には順方向に回す分には何の問題もありません。
手で回していると、左側のリールがいい感じにカタカタと揺れながら回転します。もともと空回り防止のために押しながらでないと回らないようになっているのですが、上から押さえつけるものがないので弾むように回ります。そのおかげでいい感じの振動が伝わるのかテープの癒着を剥がすように巻き取られていきます。
途中まで巻いたところでテープの表面を見てみると、側面はカビだらけでしたが、テープの面は特に汚れていないことがわかります。私の所有するテープではこのようなケースが多いので、とにかくテープが裂けずに再生できることを目標としています。
全部巻き取るとこんな感じです。ここまで10分かかっていません。側面のカビは多少残っているので白っぽくみえますね。
ケースの内部とローラー部分がカビで汚れますので、ここでキレイにしておきます。
テープがどのように通っているかは外す前にちゃんと確認しておきましょう。
元に戻してネジをとめます。
これをアダプターに入れて巻き戻すとこんな感じになります。まあまあキレイになりました。
少なくともテープが裂ける心配はありませんし、そこそこカビはなくなってるし、ということで、結構普通に再生できます。