GUST NOTCH? DIARY

バベル

ロッコを旅行中のバスが襲撃され、アメリカ人女性が重傷を負った。狙撃に使われたライフルは日本人が現地のガイドに贈ったものだった。事件の直後、アメリカに残されていた子供たちにも事件が降り掛かる。
カンヌの監督賞や、菊池凜子のアカデミー助演女優賞で話題性は十分で、日本での公開はかなり引っ張られてこのGWの公開です。
うーん、監督の前作「21グラム」と同じような感じだなぁ。あまり新鮮さを感じないというか、脚本もイマイチ消化不良。「バベル」っていうタイトルからは、もっと言葉の壁が問題になるのかと思っていたら、基本的なコミュニケーションは取れてるし。微妙なディスコミュニケーションという点で言えば「ロスト・イン・トランスレーション」の方がうまかった。3つの話が交錯、というけど、実はそれぞれ独立した話になってるし、それをシャッフルしてただけのように見えなくもない。3つとも、家族の関係を確認して、落とすだけ落として終るので、見終った後が重い。
それぞれの役者の演技はいいのだけれど、ラストも表現が曖昧で、結局一番の主題はなんだったんだろうと思ってしまった。
どうだった?と聞かれたら「イマイチ」としか答えられません。