GUST NOTCH? DIARY

パレード

マンションの一室でルームシェアをして暮らしている4人。近所では、連続通り魔が発生していた。ある日、4人のところにサトルが転がり込んできた。誰かの知り合いかと思っていたら、誰も彼のことを知らないという。もしかしたら、彼が通り魔の犯人なのではないか……?
原作は未読だったので、予告の内容から上記のようなミステリだと思って見に行ったんです。でも、見てる途中で事件のことをすっかり忘れていました。終盤のシーンで思い出した。
そういうわけで、見方を間違えていたかもしれません。ミステリとしてみると、中盤までのミスリードが解けてからはほとんど展開せず。構成からも群像劇っぽいなぁ、と思っていました。そしたら、原作は山本周五郎賞を取ってるし、監督もそのつもりで作ってたみたいなので、群像劇として見る方が正しかったみたいです。予告がミスリードだった。

一応、ミステリとしてみても、ちゃんと伏線があって、なるほどね、な収束でした。ラストもリドルストーリーになっていたもので、やっぱりミステリなんだよね?という印象で終わったんですね。そのあたりがどっちつかずな感じに思えました。私には、ですが。
中盤、前半で出てた謎が一段落してしまうと、ちょっと退屈な感じがありました。隣で寝息をたててた人もいたし。ミステリとしては勢いに欠けて、中途半端だった、という印象が強かったのでした。